高校1年 秋

2/22
前へ
/36ページ
次へ
―高校1年 秋―  家への道のりを歩いていた。  只、フラフラと歩いていた。  あの公園に寄り道をしたのと、異常に歩く速度が遅かったせいもあり、辺りはすっかり真っ暗になっていた。  いつもより大分遅いのかも知れないけど……それもよく分からない。  何も考えたくなかった。  考える事を頭が拒否していた。  私は只、帰巣本能だけで、家を目指していた。
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

77人が本棚に入れています
本棚に追加