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あの告白から1週間。
私のバイト先に彼が現れた。
私に告白してくれた張本人、浩介の友達の草田くん。
彼はいつものようにパンの乗ったトレーをレジに置くと、
「お願いします」
と言って笑った。
「今日、バイト終わったら少し時間大丈夫?」
「はい」
私はそう答えながら、パンを袋に詰める。
「じゃあ、こないだの公園で」
彼はそう言うと、小さく頷いた私の顔を確認し、静かに店を出て行った。
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