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今日のモデルは
ベテラン
だから
俺に媚を売ることもねーから
気は楽だが
気に入らないことは
はっきり言う
それはそれで
面倒だ
「お~い、マシロ
レフ板多めで用意しとけ~」
「あ、はい
でも・・
天気いいですよ?」
「今日のお姉ちゃんは
うっせーからよ」
「は?」
「うっせーモデルは
レフ板で
反射光ピカーって
やってれば
機嫌い~んだよ
女優は照明が命って
言うだろ?
あれとおんなじ
鉄則。
覚えとけ」
「あ、はい・・」
「ユウヤ、そろそろ時間だ
迎えよろしく~」
「うぃ~~す」
ユウヤは
ロケ場所から
待ち合わせの駐車場まで
モデルを迎えに走り
しばらくして
モデルと
楽しそうに話をしながら
戻ってきた
「いや~~ほんとっすよ
なんか今日
めっちゃ肌、つやつやっすよ
もしかして
昨日い~こと
しちゃったんすか?」
「やぁね~
ユウヤくん
撮影の前の日に
そんなこと
しないわよ~」
「でも、ほんっと
今日レイさん綺麗っすよ」
「やだ、ほんと~?」
ユウヤは
天才なんだ。
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