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ふと
横に居る
マシロに目をやると
案の定
冷めた目でユウヤを見ていた
「マシロ
この仕事やってくなら
ユウヤをバカにすんなよ?」
「え?」
「見習え」
「………」
「あれも、大事な仕事だ」
「…はい」
あんまり
納得してねぇみたいだが
まぁいい
そのうち分かるさ。
「レイちゃん、おはよ」
「あっ、神島さん
おはようございま~す
今日はよろしくお願いします
いつもみたいに
綺麗に撮って下さいねっ」
「元がいーから
綺麗にしかとれね~よっ」
「やっだぁ、もぉ
神島さん、上手なんだから
あっ、ちょっと
メイクに時間とってもいい?
待たせちゃうかもだけど
ごめんなさい、神島さん」
と、レイは両手を
顔の前で合わせた
「いーよいーよ
レイちゃんが
綺麗になるためだから
待たせていただきますよ
終わったら
いつでも声かけてよ」
「はぁ~い」
ユウヤのおかげで
レイの機嫌は最高だ
メイクに時間かかっても
いーかしら?
そんなこと
言うヤツじゃねぇんだ
レイは。
そんでも俺は
レイが
メイクにかかる前に
もう一押し
「おい、マシロ
しっかり
石ころ拾っとけ~!!
レイが寝転んで
痛かったら
承知しねーからな!!」
と、俺がデカイ声を出すと
ユウヤは
口を押さえて
笑いをこらえていた
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