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帰りの車の中
ユウヤが
ぼそっと呟いた
「レイさん
なんか変わりましたね・・」
「そうかぁ?」
「なんか・・・
神島さんに
甘えたような口きいちゃってさ」
「お前のおかげで
機嫌がよかっただけだろ?」
「そっすかね~
な~んか
引っかかるんっすよ・・」
「気のせいだよ
あ、今日メシどうする?
食ってくか?」
「あ、俺はいいっす
女と約束してるんで」
「マジか?
どいつだよ」
「昨日のモデルっす」
「おまっ・・・いつの間に」
「そんなの5秒で
約束できますから」
「お前は天才だよ」
俺は苦笑いをして
ふとマシロを
バックミラーで見ると
やっぱりマシロは
呆れた顔で
窓の外を眺めていた
「ユウヤ、お前
マシロに嫌われてんぞ?」
「い~っすよ~
マシロちゃんは
色気ねぇから
俺、興味ねぇもん
それに
マシロちゃんは
神島さんが好きなんすから」
「ち、ちがいます!!!」
ずっと黙っていたマシロが
大声を出した
「ってゆーか・・」
「あん?
なんだよ、マシロ」
「・・・違った・・かな」
「あははは過去形?
神島さん、マシロに
嫌われてんのは
俺だけじゃ
ないみたいっす~~」
「まいったな
女好きは嫌われるらしい」
「当たり前です!!」
「マシロ?
メシ、連れてってやろうか?」
「結構ですっ」
「はい、りょうかいっ」
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