マシロ

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だから だから俺は そうしたんだ なんだか あぶなっかしくて 自分が よろけそうで だから だから俺は マシロの肩に 腕を回したんだ 「わりぃな、マシロ 勘弁してくれ」 腕を回しても 何にも言わないマシロに いい訳をして 俺は 少し マシロに体重をかけた 「平気・・です」 そう言ったマシロの顔が 見たいと思った 今、お前 どんな瞳してんだ? それから 瞼が重くなった俺は 目を閉じて ゆっくりと歩いた 少し涼しい風が 心地よくて 痩せていても やっぱり 女のカラダは 柔らかいんだなぁ とか思いながら ちょっと いい気分だった
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