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「あ、うん。あのねーこの苺、せっかくだから、奈央子ちゃんとかに何か料理に使ってもらえないかな?って!奈央子ちゃんって料理とか上手そうだよね?」
礼央は久しぶりに、あの自前のしゃべり方で得意げに話出した。
「例えば…苺タルトとか、苺ジャムとか?スイーツみたいな。簡単な物でもさ」
ちょっと会話に参加してやるか、と優は体を横に向けた。
優のソファーの位置は、礼央と机と透を挟んだ向かい側にレイアウトされている。
「太田さんに苺タルトとか作れるワケ?」と透。
「分かった、分かった」
と言った優に「何が?」と顔を上げる礼央と透。
その間に優は、ソファーから身を起こし、ベッドの上に置かれている黒色の携帯電話に手を伸ばした。
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