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「完成!」
「出来たー!」
「お疲れ様でした」
拠点造りを始めてからの工程は飛ばし、拠点は遂に完成した。
拠点の外装は屋敷の様に広く、三人で住むには広すぎると思える位だった。
そして、屋敷の周りには魔物が侵入しない様に城壁の様な壁がある。
「……ん?」
「神羅」
「お兄ちゃん」
「あぁ、誰かがこの島に【転移】されてきたな……いや、これは【ランダム転移】か?」
【転移】と言うのは無属性魔法の上級魔法で一度行った事のある場所に魔力を使って移動出来る魔法だ。
【ランダム転移】は【転移】のもう一段階上の最上級魔法で、これは行ったことの無い場所にも行けるが、何処に【転移】するか分からない魔法だ。
「見に行くか?」
「うん」
「気になるからね」
「じゃあ、【獣化】」
神羅は黒いウルフに変化した。
「じゃあ、私は……【獣化】」
すると葵は毛並みの真っ白なウルフに変化した。
「私は【獣化】」
奏は神羅と同じ様な黒い毛並みのウルフになった。
「奏は俺のと似ているな。それと奏も【獣化】を使えたんだな」
「うん♪お兄ちゃんと同じ♪」
「それじゃあ行こうか」
三人(三匹、いや、二人と一体)はこの無人島に来た人を見に行った。
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