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「ん?あの二人かな?」
捜索していると小さな女の子とメイド服を着た女性がいた。
「兄さん、あの子、魔力が殆ど見えないよ」
殆ど見えないと言うのは奏の魔眼、【可視の魔眼】での効果で、目に見えない魔力や、その流れ、霊等が見ることの出来ると言うものだ。
「と言うことは…魔盲で捨てられたって言うことだと思うけど、あのメイドさんは何かな?」
「さあな…」
すると女の子とメイドさんが話をしそうになった為に耳をすませる。
「アリア……ここ…何処なの…?」
「御免なさい、分からないです。ただ、何があろうともお嬢様は私が守ります」
「あー、成る程な…あの女の子を守るために【ランダム転移】に巻き込まれた訳か…どの位戦えるのかな?あのメイドさんは…」
「神羅、戦うとしても殺しちゃ駄目だよ」
「流石にそこはわかっているよ、行ってくる」
葵の忠告に返答しながら二人の方に神羅は向かった。
ガサガサ ガサガサ
「!」
草むらが音をたてて動いた為にアリアは女の子を守るように後ろに隠し、ナイフを何処からか取り出して構えた。
「ガルルルル」
草むらから出てきたのは【獣化】して神羅だった。しかし、わざと敵意剥き出しで出てきた。
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