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「黒い……ウルフ…?」
出てきた神羅を見た女の子の反応はそんな感じだった。
「……お嬢様、私の後ろから前に出ないでください。それに…黒いウルフは見たことがありません」
「わかった」
アリアに言われて女の子は後ろに下がった。
「くくく……はははは!いやぁ、悪かったな二人とも、俺に敵対する気はない」
神羅はその様子を見て思わず、何故か笑ってしまった。
「な……、ウルフが…喋った!?」
「喋ったが、ウルフが喋っちゃ悪いか?」
「……お前は…何者だ?ウルフでは無いだろう」
「ふーん、まぁ良いか…【擬人化】」
神羅は【擬人化】をして、人間になった。
「人間!?ウルフになる魔法等聞いたこともないぞ!」
「まぁ、それはそうと、その子は魔盲だった為に【ランダム転移】をさせられて、わざとそれにあんたは巻き込まれた。と、俺はそう考えたのだが、どうだ?」
「……何故そうだと…?」
「あんたらのさっきの会話から推測した」
「はぁ、そうですよ。では此方から質問を良いですか?」
「物によっては答えられないけれども、どうぞ」
「では、ここは何処ですか?」
「それならば答えられる。ここは魔大陸と人間の住む大陸と調度真ん中にある、無人島だ。いや、一人人間がいるから無人島ではないか」
「次の質問。貴方は先程から人間と言っていますが、人間では無いのですか?」
「俺か?俺は……龍だ」
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