第1章

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ここは駆け出しの冒険者が募る国、シャユ・ル・ノーツ王国。 ここでは初心者用の勇者の防具や武器、魔術師を目指すもののための杖や本がそろっている。 駆け出しの冒険者はまずここに来て、自分に合った武器や戦い方を学ぶのである。 この物語の主人公もまた、この国で必要なものを集めていた 主人公「んー、どれもあわねーな。おっちゃん、他にないの?」 おっちゃん「他にって言われてもな、初心者用の武器だ。我慢してくれ。」 主人公「まじかよー、おいらが使いたいのは剣でも、斧でも、弓でも、杖でもないんだよなー。おいらは1つの事だけやるなんていやなんだよ!」 おっちゃ「つまり、どーゆーことだってばよ!」 主人公「なんつーか、剣としても使えて、それで魔法も使える。そんなようなのはないかい?」 おっち「むずかしいこと言うなボウズ。しょーがねーな、これ使ってみろ!」 おっちゃんに手渡されたのは 形は剣だが、なにやら刀身に何か球形のものをはめるような、穴が5つ空いている。 主人公「この穴はなんだい?」 おっ「それはな。」 おっちゃんはなにやらゴソゴソと探し物をはじめた。 お「あったぜ!こいつをはめるんだ。」 主人公「なんだこの飴玉みてーなのは。こいつをはめてどーするんだい?」 おっちゃん「それはな、魔力の込められた玉、名付けて!魔力玉だ!」 いま思いつきましたよ、と言わんばかりのネーミングセンスを堂々とおっちゃんは言ってみせた。 おっちゃ「いま渡したのは炎の魔力が込められてる。つまり、お前に魔法を使う素質があれば、そいつで魔法も剣もつかえるってこった。」 主人公「なるほどな!そいつはおいらにもってこいだぜ! ありがとな!おっちゃん!」
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