第1章

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ロックをかけて、軽音にちょっと生演奏をしてもらって、 柴門君も軽く演奏でもしたらという話でまとまった。 柴門君のバンドを知ってる人はフルメンバーがいいと言ったけど、他校の人達と組んでるバンドらしくて、それは却下されてた。 ただ、ロックと言ってもあまり激しくすると騒音面で他のクラスに迷惑だろうと担任に突っ込まれた。 確かに、仰る通り。 音楽室が借りられたらいいけど、無理だったら防音対策ゼロの普通の教室でやる事になるカフェ。 隣だって何か出し物をしてるわけで。 辺りに響き渡るような音楽はもはや騒音だろう。 特に隣のクラスはお化け屋敷だったし。 びゅーどろろでビビってる時にガンガンロックが聞こえて来たら…全っ然怖くない。 で、少しカフェの雰囲気をロックな感じに凝って、音は出来るだけ抑え、他のカフェには無い特色を出そうという事になった。 そこで誰かが特定のメニューを注文したら、何かオマケがついて来るってのは?と、言い出した。 テーマパークのスーベニアみたいな感覚らしい。 イメージ的にちょっとゴシック的なロックテイストだから、チャームとかはどうだろうという話になり、試作含め検討しようとなった…けど。 金属って高いし、手作りだとしてシルバークレイも少量で結構な値段だ。 私は中学くらいから樹脂粘土で小物を作るのが好きで、目にした事くらいはあるけど…無茶じゃないだろうか。 その時、ふと思いついたのだ。 樹脂粘土でチャームの形を作り、シルバーの塗料を塗れば…それっぽく見えるのではないか、なんて。
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