プロローグ

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「お」 護衛の一人が目を瞑り、 そうして空を指差した。 上空には少しは風があるのか。 垂れ込めた雲が、 ひび割れたように開いている。 その割れ目から、 いく筋もの光。 夕映えの色を仄かに乗せて、 白く続く道に降り注ぐ。
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