プロローグ

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プロローグ

暑気払いの夕立を期待させた雲は、 いたずらに暗く垂れ込めただけ。 「これは…、降りませぬかなぁ…」 「もう、いいさ 中途半端に降られた所で、夜が余計に寝苦しいだけだ。」 護衛をつれて街道をゆく荷馬車も、 この猛暑に行き悩む風であった。
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