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…………結局乗せてもらうことになっちゃった…… 車のことはよくわかんないけど、 なんか高そうな車…… 「さ、どうぞ」 池田課長が助手席のドアを開けてくれる仕草がなんだかスマートで少し照れてしまう。 「す、すみません、お邪魔します」 「はは、そんな固くならないでよ」 「初日だし疲れてるのにすみません」 「なんか謝ってばっかりだな。同い年なんだし、賢まんなくていいから」 「あれ?私年齢言いましたっけ?」 池田課長は一瞬しまったと言うような顔をして 「いや、俺と同じくらいかなって思ってな。違ったらごめんな」 「そんな謝んないでください。私は29歳です。課長もそのくらいですか?」 「……俺は30。じゃあ、家の住所教えてもらってもいい?」 「あ、はい。お願いします」 行き先を教えながら、さっきの年齢を聞いたときに一瞬見せた悲しそうな顔が頭をよぎる…… なんだろう、私の年齢のこと? でも同い年くらいって思ってたみたいだしそれはなさそうだけど…… なんだか悶々としながら家路についた。
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