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「公共の場でそんな大きなため息ついてんじゃねーよ!こっちまで幸せ逃げんだろ」 「…。」 私は崎原花穂[サキハラ カホ]29歳。 今は実家暮らしをしてる。 で、このムカつく物言いをするのが 崎原俊平[サキハラ シュンペイ]。 私の弟。 「何睨んでんだよ。いいの?もうこんな時間だけど」 「へ?…………あ。あ───っ!!何でもう少し早く教えてくんないのよ!」 「朝っぱらから騒々しいわね。花穂、あんたはもう少し落ち着きなさい。そんなんだから───」 「行ってきまぁす!!」 バタンっ!! もぉ、母さんの小言まで聞かされるし今日は最悪な日になりそう… この時は本当に何かが起こるなんて本気で思ってた訳じゃないのに───。
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