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「あ、あの、崎原先輩、えと、部長から今日からこの席で働いてくれということで、もしわからないことがあったら質問とかしてもいいですか?」 そう話しかけてきたのは私の隣の席になった新人の松村さん。 「ああ、松村さん。改めて、私は崎原花穂。これからよろしくね。分からないことがあったら気軽に相談してね」 「さすがお局様は言うことが違うわね~」 「お局って美樹だって同じじゃない!」 言い合ってるとクスクス笑い声が聞こえて振り向くと 「先輩たちって仲いいんですね。私のことは遥って呼んでください」 「ただの腐れ縁だよ。じゃあ、遥ちゃんだね、よろしく」 「こらこら、大学からの親友でしょうが。私は桐谷美樹。私もよろしくね、遥!」 「はい!」 「お前たち、ずいぶん暇そぉだな。仕事が足りなかったか?」 「いえいえ!早速やらせていただきます!」 鬼部長……じゃなかった、鮫島部長に注意され各々黙々と作業を開始した。
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