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『エルフ、私あなたのこと絶対見つける』
昨日から既読はついていない。
それでも見てくれてるんじゃないかと思う。
エルフは私のことを見ていてくれるって、心の奥で感じる。
「…さて、今日も探そっか」
スクール鞄を背負って教室のドアを開ける。
ガラガラッと大きな音をたてて、スタートのサイン。
制服のカーディガンを腰に巻き付ける。
上履きの爪先を鳴らして深く深呼吸。
「よーい…どん!」
たんと音を鳴らして廊下を駆ける。
目指すはエルフ。
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