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「土師君、 おつかれさま。 仕事は終了したみたいね、 割と早かったね」  ドアを開けると一昨日の朝とは打って変わって、 李沙が明るく僕を迎えてくれた。 店には客も畔津氏もいなかった。 「今日は何記念日?」 「何言ってんの。 今日は学校行きました」と言ってカウンター越しに制服姿をアピールした。 どうやら、 学校の帰りにここに寄ったようだった。  僕が制服姿の彼女を珍しそうに見ていると、 彼女は突然くるっと一回り回ってからまるでマジシャンのようにカウンターへ帯封がついた百万円の束を三つ重ねて置いた。 「はい、 報酬」  僕の驚いた顔が余ほど面白かったのか、 彼女は声をだして大笑いした。
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