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渡り廊下から入り、扉に鍵をきっちりとかけ、3ーBの教室へと向かった。
「よぉ!」
強がって声を掛けたが、心臓は爆発しそうな勢いで脈打っている。
「こないだ告白してくれた返事なんだけど……」
知夏が教室を出て廊下からグラウンドを眺める。
すっかり暗くなったグラウンドの中央には焚き火が焚かれ、周りを男女交えてフォークダンスを踊っている。
「楽しかったよな、文化祭」
一緒に眺め、返事を早く聞きたいのに、遠回しにして強がって見せる。
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