ししがみ

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「修平の事は好きなんだけど……」 わかってる、だから告白したんだ…… 「だけど…… なんだよ?」 鼓動がどんどん速くなる。 「ししがみ様に聞いてみようと思うの」 「はぁ?」 呆気に取られてしまった。 自分の意思は関係なく、 「ししがみ様……知ってる?」 「なんだよそれ?」 訳の分からないものに俺達の運命を聞こうとしている。 「昔からこの学校にいるみたいで、学業から恋愛まで上手くいくかどうか色々教えてくれるんだって」 「どうやって教えてくれるんだよ」 「……さぁ?」 なんでこんな女好きになったんだろう…… 「とにかく、私は今から隠れるから一時間以内に見つけてね」 知夏はそう言って奥の階段と消えて行った。 「本当、なんであんな女……」 一人愚痴ってみるも、 「とりあえず一階から捜すか」 それでも好きなんだから仕方ない。
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