心霊ファイル:プロローグ~目覚めの刻~

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 俺の名前は、三神 優斗(みかみ ゆうと)私立高に通う高校2年生。  クラスの女子からはイケメン三神とモテはやされつつも、周りの空気を読み、まぁまぁと嗜めてあげたり。男友達とバカをやりながら、普通の高校生活を送っていた。  昨日までは―― 「どうしてこんなことに、なってしまったのか……。すべては血のなせるワザって一体」  鏡に映る自分の顔を、よく見てみる。  明らかに昨日とは違う眼差しに、ガックリとうなだれるしかない。  俺に変化が現れたのは、午前3時過ぎ。まだ日が昇らない夜だか朝だか微妙な時間帯だった。
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