2人が本棚に入れています
本棚に追加
/26ページ
金木犀の香りがする
少しだけ 淋しくなるこの季節
秋風が心地好く通り抜け
色づく木々の葉を揺らす
辺り一面に朱色の絨毯が広がるのは もう少し先
ハラハラと舞い落ちる
朱色に囲まれながら ベンチに座り
お気に入りの本を広げ
ゆっくりと流れる時間を肌で感じながら
現実逃避
心も体も癒されて
このまま 時が止まればいいと思う
目を閉じて
もう少しだけ
風を感じていよう
明日はきっと頑張れるように
最初のコメントを投稿しよう!