第1章

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金木犀の香りがする 少しだけ 淋しくなるこの季節 秋風が心地好く通り抜け 色づく木々の葉を揺らす 辺り一面に朱色の絨毯が広がるのは もう少し先 ハラハラと舞い落ちる 朱色に囲まれながら ベンチに座り お気に入りの本を広げ ゆっくりと流れる時間を肌で感じながら 現実逃避 心も体も癒されて このまま 時が止まればいいと思う 目を閉じて もう少しだけ 風を感じていよう 明日はきっと頑張れるように
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