第3章 動くポスター

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裕二は 東京都北区西ヶ原に有る 古いアパートの二階に 住んでいた。   間取りは 2Kで 風呂は無いが キッチンの横に トイレは 付いていた。   そのトイレの扉に お気に入りの 大きな 女性アイドルのポスターを貼り 奥の部屋から いつでも見えるようにしていた。   ある日 部屋の電気を消して 眠りに着こうと ベッドに横たわり ポスターを眺めた。   窓明かりに照らされ ポスターの顔が浮かんで見える。   ジッと見ていると ポスターのアイドルが 微笑んで見えた。   その時は なんとなく 嬉しくなり 心地よい眠りについた。
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