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ため息をつくと、
来嶋は袋からいろいろがさがさと取り出して、
料理を始めた。
それを眺めつつ、私はまたパソコンへと視線を戻す。
「まー、大体、おまえが恐ろしい量をこなせるもんだから、
それをいいことに更に押しつけてくる
霜山教授も問題だけど」
「うん」
「少しはおまえも、断れよ。そのうち死ぬぞ?」
「うん」
「……って聞いてる?」
「うん」
頭は既に、入力モードに切り替わってたから、
ただ条件反射で返事を繰り返す。
「……はぁーっ。まあいい。もう暫くはやってろ」
「うん」
ひたすら手元のデータと、画面を見比べて打ち込んでいく。
……ふと、部屋の中に美味しそうな匂いが
漂ってきているのに気が付いて、手が止まった。
「……おなか、すいた」
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