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「そーだろーなー。
この様子だとおまえ、二、三日は食ってねーもんな。
もうすぐできるから、その辺片付けてろ」
「うん」
入力途中のデータを保存して、
パソコンをスリープ状態にする。
それを山積みの書類の上に更に置いた。
テーブルの上の書類も、下ろして積み直す。
「よし、隙間できたな」
私が食事ができる程度にテーブルの上を片付けると、
来嶋が皿を手にやってきた。
手際よく、テーブルの上に並べていく。
あっという間に目の前には、
生姜焼き定食二人前が並んでいた。
「食え」
「いただき、ます」
箸を握って食事を口に運ぶ。
おなかが極限まで減っているから、ひたすら黙々と食べる。
そんな私を来嶋は、黙って笑ってみてる。
「ごちそうさま、でした」
食事が終わると、眠気が襲ってきた。
頭がぐらぐらして倒れそうになると、そっと支えてくれる。
「……まだ、しないと……」
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