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初めての教室
いま浅生誠一の目の前には、見た目の不良の少年がたっていた。
「ベルゼビュート・・・なぜお前がここにいる・・・」
浅生誠一は驚きと動揺を隠せないと言うような表情でつぶやいた
なぜこんな状況になっているのかというと、浅生誠一は寮から本館の方へ向かおうと林の中の一本の道を歩いていた。
その途中猫を見つけ触ろうとした。
「・・・なぜこんなところにケットシーが?」
しかし猫が走って逃げたので追いかけた
「まてっくれ!!ケットシー!!」
追いかけている途中、何かにぶつかり倒れかけた。
「ぶへっ!?」
目を開けるとそこには不良の少年が眉間にしわをよせ立っていた。
そして今に至るわけだ。
「べルゼビュート・・・なぜお前がここにいる・・・」
「ああ”?なんだお前?」
不良少年は訝しげな顔をしていた。
浅生誠一はその言葉を聞きショックをうけた。
「まさか?俺をわすれたのか・・・?いったい何があったと言うのだ?・・・俺はルシェルだ。かつて俺とお前は同じ野望をもち戦っていた・・・」
「・・・何言ってんだお前?」
不良少年はなにを言ってるのか理解できないようだ。無理もない浅生誠一と不良少年は初対面なのだ。
そんなことはお構いなしにかってに話を進める。
「そうか・・・まあいいだろう・・・ベルゼビュート・・・こんなところで何をしていたんだ?」
「別にお前に関係ないだろ・・・なんなんだお前?・・・お前俺が怖くねーのか?」
不良少年は溜息をはき呆れた様子で聞いた。
その言葉に浅生誠一は笑いだした。
「ふっふはははは。・・・俺がお前を怖がるだと?!!なぜ俺がお前を恐れなければならん?まったっくもって理解ができん。」
「いや・・・怖くねーならいいんだ。」
そして不良少年は少し俯き呟いた。
浅生誠一は真剣な表情で口を開く
「ベルゼビュート・・・今一度俺と仲間にならないか?」
不良少年は、一瞬驚いた顔をしたがすぐに元の顔に戻り呟いた。
「黒崎龍」
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