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「ここが王道学園か・・・この扉の向こうにやつがいるのか・・・」
王道学園それは超金持ちなお坊ちゃん達が通う設備良し警備万全の無駄にでっかい全寮制の学校、ちなみに同性愛者が8割を占めていいるとかいないとか。
その王道学園の大きな門をぶつぶつつぶやきながら眺める少年。
「あまり力は使いたくないのだが・・・しかたあるまい・・・真風のゴットウイング!!!」
少年は大声を出しながら門へ向かい走りそのままふわりと高くジャンプした。
ガシャンっ!!
大きい音があたりに響びわたり少年は地面に転がった
「痛っ!・・・・っひっくっうえ」
そう、少年は決め台詞を叫び門に向ってジャンプし無残にも激突して下に転がり涙目・・・いや泣いていた。
少しして涙をぬぐい周りをきょろきょろ見渡し誰もいないことを確認すると何事もなかったように立ち上がり喋り始めた。
「なん!?はじかれただと!!?まさかここまで厳重なシールドをはっているとは・・・くそ!!どうすればいいんだ!!」
少年はキョロキョロとあたりをみわす。
5分くらそうしていだろうか少年は門の脇にあったボタンに気付き何かに警戒するようにそのボタンを押した。
ガチャっと音するとそこから声がながれてきた。
「はい。名前と要件をどうぞ。」
突然のことに驚いたのか少年はびくりと肩をゆらし一瞬固まった
少しあたりを見渡し警戒しながら声を潜め喋りだした
「ルシェルだ時間がない門を開けろ」
「ルシェル様ですね、少々お待ちください。・・・・・・・申し訳ありません、確認しましたがそのような方がいらっしゃるという連絡を受けていないためお通しすることができません。」
ルシェルと名乗る少年は少し考えた素振りしたあといきなり笑い出した
「ふはははは!!まさかこの俺を通せないだと?貴様本気で言っているのか?」
「申し訳ありません、確認がとれない以上お通しできません。しつこいようですと不審人物とみなし排除するかたちになってしまうのですがお引き取りお願いできますか?」
声だけの人物は和やかな喋り方なのにとても威圧感があり
少年は泣きそうな顔になり震える声で一言
「転校生の浅生誠一です・・・ひぐっ」
「え?・・・あっ転校生の浅生君ですね!!いま開けるので少々お待ちください。もうすぐ迎えもつくので!!」
そして固く閉ざされた扉が開いた
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