理事長室!!とその後

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理事長室!!とその後

腐男子二人と別れて理事長室に向かう浅生誠一と姫野啓太。 「どうした啓太、顔がにやけているぞ?」 「そうですか?ふふっ、今日はいいことがあったので。・・・本当の事をいうと案内役なんて少し面倒だって思っていたんです・・・それにちょっとイライラしていて・・・でも今は引き受けて良かったと思っていたんです。誠一にも会えましたしね」 「ふっ・・・そうか・・・そうだな・・・俺も啓太という仲間に出会えたことに感謝している。これから過酷な戦いが待っているかもしれないが共に生き抜くぞ。・・・約束だ。」 「そうですね、啓太はここに転校してきたばかりなので慣れるまでは少し大変かもしれませんね。何かあれば頼ってくださいね。」 「余裕そうだな・・・ふっ・・・面白い・・・そうだな・・・いずれ力を借りる時がくるかもしれんな」 「ここが理事長室です。」 そんな噛み合ってるか合ってないかの会話をし姫野啓太が大きな扉の前で立ち止まりノックをする。 ガタっ!!ごとっ!!ガンっ!! すごい音がして少しすると中から「どうぞお入りください。」と声が聞こえてきた。 扉の先には30歳そこらの二人組がいた。 「ようこそ我が学園へ、転校生の浅生誠一君ですね?私は秘書の月島巴と申します。そこに座っているのがこの学園の理事長の藤堂光圀です。浅生君はそちらにおかけください。姫野君案内ありがとうございました」 「はい、では私は失礼致します。」 姫野啓太が理事長室をさり、浅生誠一は緊張しているのか足と手が一緒にでた状態で進み椅子にすわり。 あることに気付いた。理事長と呼ばれる男、藤堂光圀(とうどうみつくに)の頬にはひっかかれたような傷があったのだ 「その傷はなんだ?」 「ああこれ?少し飼い猫にひっかかれてね。ほんと素直じゃないんだよねうちの猫。まあそこも可愛いんだけど?ん?どうした巴そんな怖い顔して?」 浅生誠也は秘書の月島巴(つきしまともえ)に視線を移す、そこには黒いオーラで身を包む月島巴がいた。 あまりの恐ろしさにさ浅生誠也は冷や汗をながしていた。 「そうそう、ここに来てもらったのはさ、この学園広いでしょ?それにちょっと特殊だから説明のおさらい」 恐ろしい空気をものともせず藤堂光圀が説明しだした。 浅生誠一は無言で頷いていた。 そのまま説明をうけ、最後に鍵やカードなど必要なものを渡されて理事長室を後にした。
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