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アタシたち家族は、東京を追われた後に遠い遠い南の島に流されまして、アタシは小さな分校の小学校に転校をしたのでありました。
父はアタシと母に『親方日の丸をなくしても、お父さんには丈夫な体がある…家族3人分の食費くらいワシが稼ぐから心配するな。』と意気込みまして、新しい職場で再出発をすることにしました。
しかし現実はものすごく厳いようでありました。
父は、ふなれな水産加工工場で勤務をしていましたが、三日坊主で終わってしまいました。
それから父は、職を転々とするようになりましたので、毎晩のように母と大ゲンカを繰り返していたのでありました。
両親の怒鳴り声は、アタシがいる部屋にも響いていましたので、アタシは耐えきれなくなりまして激しく泣いていたのでありました。
(ドーン!!ドーン!!バリバリバリ…ドーン!!)
さらに激しい雷鳴がとどろいた時に、アタシは目がさめたのでありました。
アタシ…
また…
あの日の夢を見てしまったわ…
思い出したくもないのに…
どうしてなの…
(この日記は、まりなが目をさました後に自身のブログに投稿しまして、日付けと同じ日にアップされました。)
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