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【流されて…】
10月9日・晴れ
アタシは再び、短期のバイトをつないで小銭を稼いで食いつないで行く暮らしを始めていたのでありました。
アタシは、10月2日頃から一定の金額がたまるまでの間新居浜の人妻専門のデリヘル店で働いていました。
住むところは、デリヘル店の中にあります待機部屋にて暮らしていました。
この日アタシは、予約のお客さまが夜の8時過ぎからになっていましたので、前田町にありますイオンモールに行きましてSC(ショッピング)モール内をのんびりと歩いていました。
一階のセンターコートの前を通りかかった時でありました。
この日は、となりにありますリーガロイヤルホテルの主催で模擬結婚式が行われていたのでありました。
白いウェディングドレスの花嫁さんと白いタキシードスーツを着ている新郎さんの幸せな姿を見たアタシは、顔が曇ってしまったのでありました。
アタシは過去に5度結婚をしていましたが、5度とも結婚生活は破綻をしていましたので、今から恋人を作って結婚がしたいと思っていましても、アタシの気持ちがタルいので結婚をしてもまた同じことの繰り返しになると思っていたのでありました。
アタシは悲しくなりましてイオンモールを出ようとしていた時に、松山の女子高時代の友人と再会をしたのでありました。
「まりな…まりなじゃないの。」
「さきこ。」
「久しぶりね…あんたこの間クラス会に来ていなかったけれど…どうしてこなかったのよ?」
「ちょっと…体を壊してしんどかったの…」
アタシは少し苦そうな表情で左の乳房(むね)をおさえていましたので、さきこは心配そうな表情でアタシに言いました。
「どうしたのよまりな。」
「むねやけ…時々起こるのよ。」
「無理をしすぎるからよ…ねえまりな…時間はあるの?」
「あるわよ。」
「よかったら一緒にお茶でものまない?」
このあと、アタシとさきこはSCモール内にありますスタバまで行きました。
ふたりは、ブレンドコーヒーのMサイズを注文しまして空いている席に座りまして、お茶をのみながらこんな会話をしていました。
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