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壱
「実は貴子に描いてもらいたいって人たちから
連絡がウチに殺到しているの。」
え・・・、と唖然とした貴子に
歩は躊躇するように静かに微笑む。
「爽と田沼さんがすぐに貴子のに決めて、画像をUPして・・・
あのサイトは賛同する著名人も
自由に閲覧できるようになってるの。
没になったものは乗らないけど、採用されたものは乗る。
彼らはイメージが被ることを嫌うからね・・・。
それで、爽たちのページを見た人たちが
貴子に自分も描いてもらえないかって・・・」
歩は徐にリストを貴子の前に置く。
目を走らせると、政治家から海外アーティストまで
30人ほど多種多様なメンバーが乗っていた。
貴子は焦る。
「え・・、でも、私、知らない人ばかりで・・・。」
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