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それは貴子の顔に出ていたのだろう。
大石は子どもに言うように大袈裟に褒める。
「おっ、偉いな!
さすがに、俺の資料、読み込んでるんだね!!」
4つも年下の男に、偉いなんて褒められ、
貴子はどう反応すべきは困り、頬を染める。
でもさ、と大石はどうでも良さそうに続ける。
「そこに書いてあった事の中で
俺の真実は、ライセンスを持っているだけ、だよ。」
驚いて、弾かれるように貴子は大石の顔を見る。
大石はどこまでもお道化た調子で上げた手をブラブラさせる。
「俺はただの操り人形だから、さ・・・」
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