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弐
その後、歩が無謀な計画を思いつく。
貴子が彼らを知る機会をとにかく取ろうと言う事らしい。
歩は昔から恐ろしいほど、大胆なことを思いつく。
歩は欲しい未来を掴むことに躊躇しない。
そのバイタリティや意思の強さを貴子は眩しく思っていた。
それでも、さすがに今回のことは無謀過ぎる。
多忙な彼らがそんな時間を素人絵のために
取ってくれるはずがない、と貴子は内心、思っていた。
だが、驚いた事に
おおよそ3分の2、22人の人が了承してくれた。
貴子が出かけられるのは午後の2,3時間。
その間に、仕事風景を見学させてもらえることになり、
時間が取れれば、直接話せるらしい。
・・・歩の交渉力には、本当に驚いた。
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