第三章

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「分かった。後は何とかする。取り敢えず、この事を幹部に話すから悪いが集めて来てくれねぇか。」 「承知しました。あと、これも話しておかなければ。」 立ちかけていた姿勢を元に戻し、きちんと座り直す。 "落ち着いて聞いて下さいね"と星は前置きをしてから土方の目を真剣な眼差しで見た。 「沖田さんの事なんですが…」 「総司がどうした?」 一度深呼吸し一気に言い切った。 「沖田さんは後々、労垓に掛かって亡くなります。」 土方は驚きを露わに瞠目している。 「総司は…死…ぬの…か…。」 「はい。床に臥した後も近藤さんの安否を最期まで気にしながら…。」 "だけど…"と続ける星に土方の視線が此方を向いた。
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