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「お前は、一体何者だ。」
「私は、あなた方が大好きな人間です。」
その質問の答えに訝しげな顔をする。
「少なくとも、俺はお前を知らない。」
「何故お前がそんなに有名でも無い俺達を知っているかは解らぬが一緒に来てもらおう。」
新選組の男が言った言葉に頷き大人しく着いて行く。
男の左隣を歩いていた星は道すがら男に話しかける。
その男の手には逃さぬ様、しっかりと服の裾を掴んでいる。
「あの、他の隊士の方々は居ないのですか?」
ずっと気になっていたのだ。
「お前には関係の無い事だ。」
――そうですよね。でも、そんな言い方しなくても良いでしょ。
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