第一章

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――憧れの斎藤さんと一緒にいたなんて…。本当に幸せだ。 そんな余韻に浸っているのも束の間、土方の"入れ"という声に現に引き戻された。 どうやら部屋についたらしい。 「斎藤、すまねぇが試衛館派の幹部たちを集めてくれるか?」 「承知」 そう言うと、斎藤さんは幹部たちを集めに出て行ってしまった。 鋭い殺気を眼に宿しながら、此方を見据えてくる男、土方に少し怯みそうになるが、"ここで負けたら終わりだ"と自分に言い聞かせ、負けじと見つめ返した。
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