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高校に上がると身体の調子が徐々に悪くなってよく学校を休むようになった。
そんな時も光平は私を気遣ってくれて、
よくご飯を作ってくれた。
「大したことはしてないよ」と言ってくれたけど、
私のせいで時間が削られることに、
自分がイヤでしょうがなかった。
同級生や後輩から光平に彼女がいないか聞かれたこともあったし、
私より彼女を優先させたいはずなのに、
私に付きっきりだった。
「幼なじみだから当然だろ」とそんな光平の言葉が暖かかったし、心が痛くもあった。
だから彼がアメリカの大学に行くと聞いた時は驚いた。
その時は彼が部屋に戻ってからベッドの中で泣いたりもした。
そして、彼はアメリカへ旅だった。
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