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時折お菓子やご飯を作ってきては味見(毒見というべきか)してくれと言ってくることもあった。
俺も共働きの親のせいで料理は親以上には自信はあったが、
やっぱり見よう見まねじゃあ光希に敵う訳がない。
同級生からはよくからかわれていたが、
俺も光希も気にしないでいた。
中三の高校受験の時は、
光希が勉強に追いつけるか心配で一緒の高校を受験をした。
光希は「もっと上の高校を受験すればいいのに」と言ったが、
通学に時間がかかるだのなんだの理由をつけて言葉を濁した。
高校入試では席は離れたが、
試験が終わる度、
俺の席までやって来ては答え合わせと次の教科の復習をしていた。
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