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神戸達哉(かんべ たつや)は修学旅行に向かう飛行機の中で一時の眠りに着いていた。だが、その眠りは横に座っている親友によって中断される事になる。
松永
「・・・・・・ぃ、ぉぃ、ぉい! 達哉! 起きろよ、おい!」
隣の席の松永大志(まつなが たいし)が神戸の肩を揺さぶり起こした。
神戸
「・・・大志かぁ? はぁぁああ、なんだ? もう着いたのか?」
神戸は眠い目を擦り、欠伸をしながら松永に質問した。
松永
「いやまだなんだけどさぁ~ ほら、自由行動の時何処に行くか今のうちにリサーチしよかなぁと思ってさあ」
神戸
「そんな事でいちいち俺の眠りを妨げるなよ~」
松永
「大事な事だろ? それより、お前は自由行動の時間は奈美ちゃんとじゃなく、俺達と行動しろよ。奈美ちゃんとは夜になにかやれ、夜に!」
神戸
「わかってるよ。 てか、奈美との事はお前には関係無いだろ」
松永
「うるせーよ、リア充が! 倦怠期入っちまえ!」
神戸
「入るか! てか、お前もそろそろ彼女くらい作れよな」
松永
「大きなお世話だ。 俺にも色々プランってものがあるんだよ」
神戸
「まじか!? この修学旅行で何かやる気なのか?」
松永
「俺の事はほっとけよな、まじで。 そ、それよりバレー部で何処に行くか決めよーぜ」
神戸
「そんな事より大志のプランが気になる」
松永
「もういいからほっとけよ。あ、あれってもう北海道じゃね?」
神戸
「話を反らすなよ。そのプランとやらをじっくり聞かせてもらうからな」
松永
「まじ勘弁しろよ・・・」
現在、神戸たちの風谷(かぜがや)高校は飛行機で北海道の新千歳空港に向かっているところにある。
この後、神戸たちを待ち受ける運命を彼らはまだ知る可も無い。
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