修学旅行へ

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神戸 「・・・・・・」 神戸 「・・・・・・」 神戸 「・・・・・・」 神戸 「・・・・・・ん? どこだ? まだバス?・・・・・・おい、奈美起きろ!」 いつの間に神戸を含むバス内全員が眠りについていた。それを妙に不審に思った神戸は隣の小宮山を揺さぶり起こした。 小宮山 「・・・達哉? どうしたの?」 神戸 「いつから俺たちは寝ていた?」 小宮山 「・・・いつだろう? いつの間にか寝ちゃったのかな?・・・あれ? みんな寝てるの?」 神戸 「どうやら・・・そうらしい」 神戸は腕時計を見ようとした。すると手首に見知らぬ機械があった。その機械は腕時計よりも少し大きく青い色をしていた。 神戸 「なんだこれ?」 神戸はその機械を外そうとした。しかし外せない。 神戸 「クソッ! 何なんだよ」 小宮山 「どうなってるの? 何でみんな寝てるの?」 神戸 「・・・わからない。 とりあえず起こそう」 見回してみるとバスの全員にその機械は取り付けられていた。 神戸は前の芦田と射手矢と隣の松永を起こした。その声でその他みんなもぞろぞろと起きてきた。 松永 「・・・達哉。 何だこれは?」 神戸 「わからない」 みんなも口々言う。 小岡 「おいおい! どこ向かってるんだ?」 松永 「しおりにはこんなこと書いて無いぞ!」 芦田 「えっ? 何? 超怖ぇーんだけど?」 射手矢 「て言うかなにこれ? 外れないんだけど」 バスの中はパニックになっていた。 神戸 「先生は? 五十畑先生は?」 芦田 「そうだ! 先生!・・・えっ?」 射手矢 「・・・いない・・・」 松永 「どこいったんだよ!」 神戸 「とりあえずバス停めないと!」 生徒たちは運転席に向かう。 本宮 「えっ? あああああああああああ!!」 始めに運転席をの覗いた本宮忠(もとみや ただし)が叫んだ。 松永 「どうした!?」 運転席を覗く。 神戸 「そんな・・・運転手もいないなんて・・・」 芦田 「どうやって動いてるんだよ! このバスは!」 小岡 「おい、俺たちは何処へ連れていかれるんだ?」 芦田 「警察! 警察を呼ぼう!」 芦田が警察に電話をする。 「プルルルル プルルルル・・・」 呼び出し音が鳴る。 「ガチャ」 芦田 「すいません! 警察ですか?」 『電話をお繋ぎ出来ません。もう一度お掛け直しください』 芦田 「何だよ! それ! 訳わかんねーよ!」 芦田はケータイを切った。 芦田 「駄目だ。 繋がらない」 小宮山 「そんな事って・・・」
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