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「えへへ。今日のお弁当のおかずはハンバーグなんだって」
「ハンバーグあるだけでどんだけ幸せそうにするんだよ……」
「いいじゃない、嬉しいんだから」
無垢な笑顔でこちらを見てくる彼女。
その笑顔につられて、こちらも思わず笑ってしまった。
「……ったく。お前といると和むよ」
照りつく陽射し。
蝉の鳴き声が響きわたるのどかな田舎道で、嫌味っぽく言った俺の言葉を聞いても気にせず笑う彼女はやけに眩しく見えたーー。
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