0人が本棚に入れています
本棚に追加
アユタの部屋は、
旅館の裏隣にある自宅の2階にあった。
「アユタ」
親しいとはいえ他人の家だ。
僕らでもそれなりのマナーで一声かけてから部屋のドアを開けた。
返事がないと思ったら案の定アユタはベッドの上でマンガを読みながら寝ていた。
「アーユーター!」と雄たけびをあげたかと思ったら、
ミウがベッドの上のアユタへフライングボディアタックを仕掛けた。
お年頃の女の子のやるこっちゃない。
あわれアユタは「ゲェフォッ」と言葉にならない音を発しながら、
何が起きたのかと手足をばたつかせながら目覚めた。
最初のコメントを投稿しよう!