第1章

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守屋海斗(モリヤ カイト)は昔から、人に注目されて生きてきた。 道を歩けば、必ず視線を感じたし、感嘆と羨望の溜め息を耳にする日々だった。 クッキリとした二重の瞳は日本人にしては明るい茶色。 程よい長さの髪は黒く、清潔感が漂う。 鼻筋はスッと通り、文字通りのイケメンだ。 身長にも恵まれ、今まで芸能界のスカウトは数えきれない。 幸せな日々。 「守屋海斗さん…。ですね?」 それはある日、真っ暗に包まれた。 .
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