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「こう見えて、うちの情報収集力は公安一だからな。  ま、J-1のことはきっぱり忘れて、なんならこの部屋の存在自体忘れて、また自分の任務に励むんだな。  お前なら、ナンバー如きを使わなくても、仕事に支障はないだろ」 話がそれだけなら、さ、帰った帰った、と、仁保に促され、仕方なく咲部は部屋を後にする。 しかし、心の奥底には何か得体のしれないざらりとしたものがこびりついて離れなかった。 *****
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