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「J-1は潜入捜査に使ってたのか――。  紅組の?  これ、意味ない。  紅組はもうすぐ壊滅する」 「何か抗争でも始まるのか。  内部分裂――?」 仁保はきっぱり断言するが、今のところそんな情報は咲部の耳には入っていなかった。 紅組は規模が小さい割に、他の大きな組とは一線を画し独立して存在し、他の組の情報に目を光らせながら自分たちを確立させていたので公安としてもスパイを入れ込むのに使い勝手が良かったのだ。 それが急に壊滅、だと――?
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