あとがき

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読了、誠にありがとうございます。作者の風太郎です。 ここから先はあとがきになります。今回はたぶんネタバレらしいものは無しですが、未読の方は一応本編をお読み頂いてからこちらを読まれることをお勧めします。 では今回も、作品語りをば多少。 本作のテーマは『向き合う』です。他の読み切りと比べても短く内容もあっさりしたものなので、読みやすかったのではないでしょうか。逆に印象に残らないとか、伝えたいことがイマイチ分からないという声もが聞こえてきそうな……うっ、頭が!! 本作も新入生歓迎号(5月号)として書き下ろされたものなので、出来るだけ後味の悪くない作品にしようと考えて書きました。歓迎号で陰惨なのを書いて新入生をドン引かせるのも何ですし(笑) 風太郎は普段、心情の変化や状況の間に『風を用いた描写』をよく用いるのですが、今回はそれをそのまま題材として昇華したものになります。なので、かなり描写においては楽をしています。これが苦労を忘れたゆとり世代ってやつです。 内容的には『Ground』シリーズに近い、青春ものと淡い恋愛の中間のようなものでした。ただ幼馴染という点も向こうと同じながら、『Ground』はお互い素直になれない距離感がありましたが、こちらはどちらかというと距離感が非常に近いんですよね。 ある事件をきっかけに多少の溝はありますが、基本的には友達として完成しており、恋に気付かないタイプです。こういう距離感を描いたのは初めてだったので、なかなかに楽しかったですね。 これにも一応続きを書けるようにとの保険は掛けてあったのですが、幸か不幸か、この次の『天魔が嗤う』シリーズが長丁場になったこともあり保険は使わず終いでした。恐らく今後も世に出ることはないでしょう……なので、風香と蒼のその後が気になる方は、どうぞ脳内補完してあげて下さい。彼らも喜ぶでしょう。あ、できるだけハッピーな方向にお願いしますね!(笑) それでは、今回はこの辺りで。 こんな所までしっかり読んでいただいて、本当にありがとうございます。また他の作品でもお目に掛かれる事を楽しみにしています♪
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