プロローグ

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あどけない君の微笑み。 コロコロと心地よく響く君の笑い声。 無邪気に僕に抱きついてきていた、 熱い体。 その全てを 自分だけのものにしたかった。 君が、好きだった・・・。 そんな自分の気持ちを取り繕うのに精一杯で、 君の気持ちに気付かずにいた。 僕は知らなかったんだ。 君があれ程までに僕のことを嫌っていたなんて・・・。 思い出せば、 苦しさで胸がつぶれる。 君への思いは、今も募るばかりだから。 満開の桜を見るたびに、僕は思い出す。 君との出会いを。 そして、別れを・・・。
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