episode.3

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episode.3 夕日が沈んで  闇が出来た 空に絵を描いて 星が出来た 星は月を囲んで 空に浮かんだ どちらも消えて 朝が来た 「また読んでるの?」 ミツキに呼ばれ、イツキは顔を上げた。 「うん。イツキ、この絵本大好きなんだ。」 この絵本は、姉妹の母が亡くなるずっと前に作ってくれたものだ。 ミツキが小さい頃は、イツキほどでないがよく読んでいた。 小学生低学年を過ぎてから、すっかり内容は忘れていたが。 ミツキは久しぶりに、その絵本を手に取って中身を見た。
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