第1章

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 僕と和也との思い出が、皆に生きろ、生きろと叫んでいる。  僕は、布団の中に入った。あったかい布団に包まれて、体はぽかぽかし始める。このような、小さな幸せを感じるときの一つ一つが、生きていると実感する。  こんな日は、押入れの奥の角に置いてある包丁が呻く。生きろ、死ね、と。  
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